◎アクリルフォーム構造用接合テープの構造
◎アクリルフォーム構造用接合テープの構造
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 住友スリーエムは,デジタル家電やパソコンなど向けに,ハロゲン化合物を使用せずに難燃性を持たせた「<3M><VHB>アクリルフォーム構造用接合テープ Y-4545」を発売した。ねじやボルト,リベットなどを使った機械的接合に比べて,面接合による応力分散効果や振動吸収性,シール性などの特性が上回っている。

 最近のデジタル機器は半導体による発熱量が多いので,発火のリスクを下げるために難燃性材料の採用が増えている。今回の新製品は,特殊発泡加工することで柔軟性を持たせて熱収縮や機械的変形に対する追従性を高めたアクリルフォーム材を基材とし,これにはく強度に優れ耐衝撃性が高いアクリル系接着剤を組み合わせたもの(図)。難燃性は,V-0グレード。塩素や臭素などのハロゲン化合物は使用していない。欧州連合(EU)のRoHS指令に対応している。

 テープのサイズは幅300mm,長さ33mで,厚さは0.5,0.7,1.0,1.3mmの4種類がある。価格は厚さによって異なり,11万8315~14万5110円(税別)。住友スリーエムは,さまざまな用途向けにアクリルフォーム構造用接合テープを展開しており,今回,工業製品の設計要求に応える接合材料として,製品ラインアップを拡充した。