スウェーデンEricsson社は2008年2月4日,同社のHSPAモジュールが中国Lenovo Group Ltd.のノート・パソコン「ThinkPad」シリーズに採用されたと発表した。HSPAモジュールを搭載したパソコンは2008年中に登場する。

 HSPAは下り最高14.4Mビット/秒,上り最高2Mビット/秒のデータ通信が可能。現在160以上の通信事業者がHSPAネットワークを提供中で,10億ユーザーが利用しているという。「有線ネットワークや無線LANのような高速通信を,携帯電話機とパソコンでも利用したいユーザーは爆発的に増えている。それを現時点で利用できる技術として提供する」(Executive Vice President and head of Business Unit NetworksのKurt Jofs氏)。2011年には2億台のノート・パソコンが出荷されるという予測があるなか,同社では約半数がHSPAモジュールを搭載すると見込んでいるという。

 なお今回の発表を含め,Ericsson社は2月11~14日にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2008」に出展する計画である。