富士通研究所は,CMOS技術を使って77GHz帯に利用可能なパワー・アンプを開発したと発表した。設計ルールに90nm世代を使い,電源電圧1.2V時の飽和出力は6.3dBmで,利得は8.5dBを実現した。これまでは,化合物半導体であるGaAsを使うことが一般的であった。77GHz帯は,自動車における前方車両との距離に応じてブレーキを制御する「プリクラッシュ・セーフティー・システム」の距離測定に使われている。今回の技術に加え,周辺回路もCMOS技術で実現できれば,ミリ波レーダの大幅な低コスト化が実現できる。
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