電子部品メーカーの新潟精密(東京都港区)は,2008年1月31日,東京地方裁判所に民事再生手続きの開始を申し立てた(出資元であるOakキャピタルの発表資料:PDF)。

 新潟精密は1981年に設立,新潟県上越市に工場を構え,電子部品の開発や製造を手掛けてきた。近年ではフルCMOSでチューナICを1チップ化する技術で注目を集めており,2007年4月にはパソコン向けチューナIC開発に向けて,米Intel Corp.の投資部門であるIntel Capital社から10億円の投資を受けていた(Tech-On!関連記事1同2)。

 新潟精密の負債は2007年3月末時点で162億2600万円。現在は「それよりは縮小している」(新潟精密 広報)という。今後の事業展開について同社は「三和工場(新潟県上越市)を核に再建を図りたい」(同)としているが「再建計画の骨格も未定」(同)という状況だ。