台湾Chi Mei Optoelectronics Corp.(CMO)の2007年10月~12月期決算は大幅な増収増益を達成した。売上高が90%増の1049億5100万台湾ドル,営業利益は前年同期の約18倍に相当する230億2100万台湾ドル,純利益は約46倍の200億6600万台湾ドルである。

 10月~12月期のTFT液晶パネルの出荷枚数は前年同期比69%増の1675万4000枚。2007年通期では前年比58%増の5242万9000枚となった。積極的な生産設備の拡充で事業規模を拡大している。平均販売単価も2007年4月~6月期を底に,2四半期続けて上昇しており,10月~12月期は193米ドルとなった。粗利益率も前年同期の9.3%に対して27.1%と飛躍的に改善している。

 液晶パネルの10月~12月期の売上高を用途別にみると,最大区分はテレビで50%を占めた。次いでデスクトップ・パソコンが35%,ノート・パソコンが10%となっている。サイズ別には,前年同期は6%だった40型以上が17%を占めるまでになった。

液晶パネル売上高のサイズ別の内訳(CMOの決算説明資料より)
液晶パネル売上高のサイズ別の内訳(CMOの決算説明資料より) (画像のクリックで拡大)

 同社は2008年12月時点での液晶パネル生産能力の目標値を明らかにした。第7.5世代工場(ガラス基板サイズは1950mm×2250mm)は2007年12月時点の基板投入量5万枚/月から10万枚/月へ拡大する。第8.5世代工場(同2200mm×2500mm)は2008年末に稼働を始める計画。当初の生産規模は3万枚/月(基板投入量)を予定している。

液晶パネル生産能力の増強計画(CMOの決算説明資料より)
液晶パネル生産能力の増強計画(CMOの決算説明資料より) (画像のクリックで拡大)