米Co-Design Automation Inc.(ホームページ)は,複数の言語を同時に扱える論理シミュレータ「SYSTEMSIM」を発売した(リリース文1)。Verilog-HDL,Verilog2000,C言語/C++,SystemC,SUPERLOGが混在した設計の対話型論理シミュレーションができる。このうち,後ろ二つがC言語/C++の拡張言語。SystemCは米Synopsys, Inc.などのThe Open SystemC Initiativeが策定した(EDA Online関連記事1同2)。「SystemCとほかの言語の同時検証ができる製品は今回が初めて」(Co-Design Automation社)という(リリース文2)。SUPERLOGは,Co-Design Automation社の言語で,「Verilog-HDLとC言語のそれぞれの特徴を生かして,新規開発した」(同社)(EDA Online関連記事3同4)。

 Co-Design Automation社は,東芝などのSpecC・テクノロジー・オープン・コンソーシアムに加盟し,同コンソーシアムが推す言語「SpeC」(EDA Online関連記事5同6)についても,近い将来対応するという。また,2000年後半中にはVHDLにも対応の予定である。今回の製品であるSYSTEMSIMは,C言語とSUPERLOGモデルのグラフィカル・デバグ環境「SYSTEMVIEW」と同梱して,即日出荷。SolarisとLinux上で稼動する。

 さらに,Co-Design Automation社は,SUPERLOGによる設計を支援するために,「SYSTEMEX」と呼ぶツールも発売した。これは,SUPERLOG記述からVerilog-HDL記述を抽出する。抽出したVerilog-HDL記述は,市販の論理合成ツールに入力できる。設計入力言語としてSUPERLOGを使うことで,Verilog-HDLより,記述が簡単になるという。SYSTEMEXも即日出荷で,SolarisとLinux上で稼動する。