picoChip社はTD-SCDMA方式に対応したフェムトセルの参照デザイン「PC8808」を発表した
picoChip社はTD-SCDMA方式に対応したフェムトセルの参照デザイン「PC8808」を発表した
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 英picoChip Designs Ltd.は,TD-SCDMA方式に対応したフェムトセル(Femto cell)の参照デザイン「PC8808」を発表した(発表資料)。TD-SCDMA方式は,中国発の第3世代(3G)携帯電話規格。フェムトセルはオフィスや家庭など建物内での利用を想定する超小型の携帯電話基地局装置である。

 PC8808は,中国の北京にあるpicoChip社の設計センターで開発した。同社の携帯電話基地局用LSI「PC202」を使っており,既に発表しているW-CDMA向けの「PC8208/HSDPA」および「8208/HSUPA」と同じアーキテクチャに基づくという。HSDPAにも対応する。

 picoChip社の発表資料の中で,TDIA(TD-SCDMA Industry Alliance)のYang Hua氏は「フェムトセルはTD-SCDMAのエコシステムの重要な一部である。特にTD-SCDMA LTE(long-term evolution)に移行する際に,事業者にとって必須となる」と述べている。