米Motorola Inc.の2007年10月~12月期決算は,営業損益ベースで4四半期連続の赤字になった。売上高は前年同期比18%減の96億4600万米ドル,営業損失は1900万米ドル。純損益では1億米ドルの黒字である。CEOのGreg Brown氏は「携帯電話機事業の立て直しに,想定より時間がかかっている」と述べた。

 携帯電話機の出荷台数は前年同期比38%減の4090万台。Motorola社が推定した世界市場シェアは前年同期の23.3%に対して12.4%まで落ち込んだ。同事業の売上高は同38%減の48億1100万米ドル,営業損失は3億8800万米ドルとなった。

 携帯電話機事業の赤字をカバーしているのは,業務用無線機などを扱うEnterprise Mobility Solutions事業である。売上高は前年同期比35%増の21億3800万米ドル,営業利益は同40%増の4億5100万米ドルだった。2007年初頭に買収した米Symbol Technologies, Inc.の業績が寄与している。

 2008年1月~3月期の業績についてMotorola社は,売却した事業などを除いた継続事業の1株当たり損益が0.05~0.07米ドルの赤字になるとみている。なお,2007年10月~12月期の継続事業の1株当たり損益は0.05米ドルの黒字だった。