山陽特殊製鋼,金型の長寿命化を図れる粉末ハイスを開発
山陽特殊製鋼は,冷間鍛造金型や冷間加工用のロールなど向けに,靭(じん)性と耐食性を向上させた粉末ハイス「SPMR8」を開発した。SPMR8を使った金型や工具の寿命は,汎用粉末ハイスに比べて約2〜3倍以上。既に同社は,冷間マンドレルやパンチ,プラスチック成形機用部品といった用途に向けてサンプル出荷を行っている。
粉末ハイスは,組織が均一でち密,合金設計がしやすい,といった特徴から塑性加工用の金型や工具の材料として多く使う。しかし,金型では被加工材の強度が高まっている上,ワークの形状が複雑化しており,複合素材の成形も増えている。そのため,例えば冷間鍛造ではより高い靭性が,プラスチック成形ではより高い耐食性が求められている。そこで同社は,SPMR8を開発した。
SPMR8の靭性は従来の粉末ハイス「SPM23」比で約3倍。金型使用中の早期割れや欠けが起きにくい。プラスチックの難燃剤として添加される酸への耐食性に優れるため,腐食から起こる早期摩耗を抑えられる。その一方で,強度や耐摩耗性については従来と同等を維持したという。
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