日亜化学工業は,連続発振時の中心波長が488nmの青緑色半導体レーザ素子を開発し,2008年3月からサンプル出荷を始める。GaN系半導体を用いたレーザ素子で製品化する品種の中では,発光波長は最も長い。バイオ・テクノロジー分野などの研究開発で使われる,Arレーザの代替用途に向ける。同分野においてArレーザは,蛍光体材料を付けたDNAにレーザ光を照射して同材料の発光を定量分析する蛍光分析用の励起光源として使われている。日亜化学工業によれば,Arレーザはエネルギー変換効率が数%にとどまるので発熱量が多く,冷却系が大きくなることからレーザ光照射装置の小型化の要求が高かったという。今回発表した青緑色半導体レーザはエネルギー変換効率が13%と高く,レーザ光照射装置を小型化できるとする。さらに,Arレーザに比べて高速変調が可能なことも特徴に挙げる。同社はこの製品を,米国サンノゼで開催中の「Photonics West」で2008年1月22日から同社ブースで公開する。

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