米Silicon Image, Inc.は,HDTV映像を伝送できる新たな携帯機器向けインタフェース「Mobile High-Definition Link(MHL)」を発表した(発表資料)。携帯電話機やデジタル・カメラ,携帯型メディア・プレーヤーといった携帯機器に搭載し,HDTV映像の再生を可能にする。同社は,2008年1月7日から米ラスベガスで開催中の「2008 International CES」で関連する実演を行っているという。

 MHLは5ピンの小型端子で,HDMI端子と互換性を持つ。4ピンは同社が開発した差動伝送技術TMDS(Transition-Minimized Differential Signaling)を利用した音声/映像の伝送に用いる。残りの1ピンは,コンテンツの保護認証やA/V規格の検出,CEC(Consumer Electronics Control)制御を行う制御バスとして使用する。

 MHLを携帯機器に備えるためには,機器にMHL用送信ICを搭載する。HDMI対応機器にMHL対応機器を接続するには,MHL信号をHDML信号に変換する変換用ICを搭載したドッキング・ステーションかドングルを使用する。

 合わせてSilicon Image社は,MHLを携帯機器に実装するための送信ICを2種,ドッキング・ステーションおよびドングル向けの変換用ICを1種発表した。