財団法人テレコムエンジニアリングセンター(TELEC)が実施する日本国内で使用するMobile WiMAX対応の広帯域移動無線アクセス・システム(BWA)を対象にした技術基準適合性証明向け試験システムをアジレント・テクノロジーが受注した。

 受注した測定システムは,アジレント製のシグナル・アナライザ「Agilent MXAシリーズ」,ベクトル信号解析ソフトウエア「Agilent 89601A」,標準信号発生器「Agilent E4438C」,信号生成ソフトウエア「Agilent N7615B」,新たに開発したシステム・ソフトウエアを組み合わせて構成している。
 
 日本国内では2009年にBWAのサービスが開始される見込みである。これに向けて,2007年8月に2.5GHz帯BWAの使用に向けて省令が改正された。国内の事業者も決定し,通信機器メーカーの開発に拍車が掛かっている。
 
 今回アジレントが受注したシステムでは,2.5GHz帯のBWAとして使用する機器の電波法および電波法施行規則に準拠した技術基準適合性証明に必要な試験を自動化する。また,2.5GHz帯BWA試験で特徴である変調した信号の周波数偏差の測定や,送信相互変調歪みなどの試験にも対応する。加えて,送信帯域除去フィルタを使用してスプリアス発射の強度などを高確度で測定する。