Philips社のAndrea Ragnetti氏
Philips社のAndrea Ragnetti氏
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120Hz対応の薄型テレビ「7000 FlatTV」
120Hz対応の薄型テレビ「7000 FlatTV」
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Bonus View対応のBlu-ray Discプレーヤー「BDP7200」
Bonus View対応のBlu-ray Discプレーヤー「BDP7200」
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 オランダRoyal Philips Electronics N.V.は,2008 International CESの開催前に開いた報道機関向け発表会で,2008年1月に実施した同社の家電事業における組織再編の狙いなどを説明した。製品の個別機能そのものを追求するよりも,消費者のニーズに応えることの方が重要になるという考えに基づいたという。具体的には,従来同社でAV機器事業を担当していた「Philips Consumer Electronics」と白物事業を手掛けていた「Philips Domestic Appliances & Personal Care」の両事業部を統合して「Philips Consumer Lifestyle」という名称の事業部を発足させた。「最近のエレクトロニクス業界は技術に偏重し過ぎていて,消費者による視点が不十分だと思う」(同社,Executive Vice President,Philips Consumer Lifestyle,Chief Executive OfficerのAndrea Ragnetti氏)と述べた。

 この組織再編と歩調を合わせて,Philips社は機器のデザイン重視の姿勢をより強調していく方針も明らかにした。同社の調査によると,家電製品全体の41%で,女性が購入するか否かの決定権を持っているという。「我々の調べでは,女性の実に98%は製品のスタイルを重視する傾向にある」(Ragnetti氏)。そして同社は,デザイン重視の方向に基づいて開発した「Design Collection」と呼ぶ製品群を発表した(発表資料)。例えば,米国市場に向けた価格が1699米ドル~2799米ドルの19型~52型薄型テレビ群「7000 FlatTV」(発表資料)などである。この製品群は欧州市場で6カ月前に販売を開始した薄型テレビ群「Aurea」から影響を受けて開発したという。デザイン重視の一例として,7000 FlatTVではスピーカーおよびサブウーファーをテレビの背面に配置し,音声を前に広げることができるように設計した。今回発表したデザイン重視の製品群には,「Bonus View(Profile 1.1)」対応で価格が349米ドルのBlu-ray Discプレーヤー「BDP7200」も含む(発表資料)。BDP7200は2008年4月から発売を開始する予定である。

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