HD DVDプレーヤーの好調ぶりを主張する小坂氏
HD DVDプレーヤーの好調ぶりを主張する小坂氏
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2007年における民生用次世代DVDプレーヤーのブランド別販売台数
2007年における民生用次世代DVDプレーヤーのブランド別販売台数
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 米映画会社のWarner Bros社がHD DVDコンテンツの供給を取りやめると表明したことについて,東芝 アメリカ家電社 社長の小坂明生氏は「(規格争いで)負けたという意識はない」とコメントした (Tech-On!関連記事Wanrer社のニュース・リリース)。「今後も,Universal社やParamount社といったHD DVD規格を支持する映画会社と歩調を合わせ,HD DVD規格を推進する」(小坂氏)。

 東芝は「International CES 2008」に先駆けて開催した記者発表会で,米国における2007年の次世代DVDプレーヤの販売シェアを示した。調査会社の米NPD社によれば,2007年12月22日までの過去1年における民生用次世代DVDプレーヤーのブランド別販売台数シェアで,東芝が49.3%とほぼ半数を占めて他ブランドを圧倒したという。「我々は2007年,特に第4四半期にHD DVDプレーヤの売り上げで大きな成果を上げた。それだけにWarner社の発表には極めて残念だ」(小坂氏)。

 今回のWarner社の決断が,東芝にとって突然かつ想定外のことだったのは間違いない。Warner社が東芝に「Blu-ray Disc支持」を伝えたのは,CESの直前,2007年12月末のことだったという。Warner社は,HD DVD規格の普及を推進するHD DVD Promotion Groupに名を連ねる。コンテンツ企業の足並みが揃わなくなったため,同団体がCES開催に先駆けて予定していた記者発表会は中止に追い込まれた。

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