通信社の米Reuter社は2008年1月4日,米映画会社のWarner Bros社がBlu-ray Discパッケージ・メディアの排他的供給に踏み切ると報じた。

 Warner社は,米国のDVD売り上げで約2割のシェアを占める。これまでWarner社はBlu-ray Disc,HD DVD両規格にコンテンツを供給していた(Tech-On!関連記事)。2007年のInternational CESでは,Blu-ray DiscプレーヤーでもHD DVDプレーヤーでもHDTV映像を再生できる両面ディスク「Total Hi Def」を発表している(Tech-On!関連記事)。

 Warner Bros社 Chairman and CEOであるBarry Meyer氏は,Reuter社の取材に対し「これ以上規格の混乱が続けば,次世代DVDの市場を立ち上げる好機を逸する。我々がBlu-ray Discを排他的に供給することは,次世代DVD市場の拡大,ひいては小売店,コンテンツ製作者,そして何より重要な消費者の利益につながる」と回答した。

 同社は2008年5月まではHD DVDパッケージ・メディアの供給を続ける。ただし,同パッケージの供給はBlu-ray Disc版およびDVD版を発売した後になるという。