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【CESプレビュー】松下,ソニーなど主導の「WirelessHD」,正式仕様がいよいよ公開へ

2008/01/03 22:50
蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
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WirelessHDのロゴ。「WiHD」という略称も用いる
WirelessHDのロゴ。「WiHD」という略称も用いる
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 家庭のAV機器に向けたミリ波無線仕様が,いよいよ姿を現す。

 韓国LG Electronics社,松下電器産業,韓国Samsung Electronics社,ソニーなど日韓の機器メーカーが主導する団体「WirelessHD」は,非圧縮のHDTV動画をAV機器間でやりとりするための無線伝送仕様「WirelessHD Version 1.0」を策定した(発表資料)。2008年初頭にも,加盟企業向けに仕様を公開する。

 WirelessHDは,国際的に免許不要で利用できる60GHz帯の電波を用い,最大4Gビット/秒の無線データ通信を可能にする規格。例えば1080pのHD動画を非圧縮で,約10m伝送できるという。家庭の大画面テレビやセットトップ・ボックス,DVDレコーダーなどでの利用を想定している。

DTCPを採用

 WirelessHDは,家庭のAV機器で広く利用されているインタフェース「HDMI」を無線化することを目標に,前述の4社とNEC,東芝,米半導体ベンチャーであるSiBEAM社らが設立した(Tech-On!の関連記事)。SiBEAM社は60GHz帯向けのRFトランシーバICをCMOSで設計する技術を持ち,これによってミリ波送受信回路の部材コストを大幅に低減できると主張していた(Tech-On!の関連記事)。

 ミリ波帯利用の場合,広帯域である半面,直進性が高いという課題がある。今回の仕様には,電波環境の変動に応じてアンテナの指向性を切り替える技術などを盛り込むことで,高品質の動画を安定して伝送できると主張している。高品質の動画を無線でやりとりする際に問題となる著作権管理に関しては,DTCPを採用するという。

 今回の発表ではこのほか,1)加盟企業が40社に達していること,2)主導企業に米Intel社が加わったこと,3)規格準拠度合いを試験するための試験評価機関や測定器メーカーが10社以上加わっていること,4)対応機器の製品化が2008年末〜2009年前半を想定していること,などを明らかにしている。なおWirelessHDの主導企業は,2008年1月7〜10日に米国ラスベガスで開催される「2008 International CES」において,試作機を出展する予定である。

(関連する記事を,『日経エレクトロニクス』,2008年1月14日号に掲載予定です)

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