「ダビング10の仕様書の第1稿はすでに完成しており,現在メーカーですり合わせをお願いしている段階。遅くとも2008年1月中には完成させたい――」。2007年12月27日に行われた総務大臣の諮問機関である情報通信審議会が開催する「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」の第30回会合で,同委員会の委員の一人で,地上デジタル放送推進協会(Dpa)の技術委員会委員長でもあるフジテレビジョンの関祥行氏は,2008年6月の開始を目指して準備が進められている地上デジタル放送のコピーワンス緩和策(通称「ダビング10」)の進捗状況をこのように報告した。関氏はまた,ダビング10の開始時期についても言及し,「放送局側の機器改修のスケジュールで決まる。こちらも2008年1月中をめどに開始日を確定させたい」と説明した。