「開発はほぼ完了、ゴーサイン出れば数カ月で発売」
あとは、違法コピーに対する放送業界の懸念を払拭できるような仕様の製品を、メーカー各社が作れるかどうかである。今回日経パソコンの取材に応じた複数のメーカーは「開発はほぼ完了しており、コンテンツ保護を含めARIBの標準規格を問題なくクリアできる自信がある。放送業界からのゴーサインさえ出れば、数カ月で発売できる」と異口同音に語る。未開拓の大市場に期待を込める思いは各社とも共通だ。
パソコン周辺機器メーカー大手のバッファローは、PCIカード型とExpressCard/34型の2種類のチューナーを開発している(図3~6)。最大の特徴は、古いパソコンでも問題なく地デジを視聴できるよう、ハードウエアでビットレートの変換処理を行うことだ。