図1 コントラスト比の測定結果
図1 コントラスト比の測定結果
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 日経エレクトロニクス分解班は,ソニーが発売した有機ELテレビを分解し,その様子を Tech-On!日経エレクトロニクス本誌でお伝えしてきた。これに引き続き,今回は,表示特性の測定を試みた。

 まず測定したのは,自発光型である有機ELならではの特性が期待されるコントラスト比である。黒色表示時は,発光材料が光らないため,暗所コントラスト比が高いのが特徴とされる。

 あるパネル技術者の協力の下,測ってみた。すると,評判どおり,暗所コントラスト比は高いようだ。外光照度が極めて暗い条件では,パネル技術者が保有する測定器の測定限界を超えた(図1)。

 一般的なオフィス環境に近い,外光照度100lxの条件でのコントラスト比は369だった。

 日経エレクトロニクス分解班は,コントラスト比以外にもさまざまな表示特性を測定した。その結果からは,まだまだ課題の多い有機ELパネルを使いこなそうとする,数々の工夫がうかがえた。その詳細は,日経エレクトロニクス2007年12月31日号に掲載する。

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