総務省の電波監理審議会は,2.5GHz帯の広帯域無線アクセス・システム向けに事業免許を許可する通信事業者として,ワイヤレスブロードバンド企画とウィルコムを選択した。

 ワイヤレスブロードバンド企画は,KDDIや米Intel Capital Corp.などが主な出資会社である(関連記事)。2.5GHz帯でモバイルWiMAX(IEEE802.16e)技術でサービスを展開することを計画している。事業計画などでは,小型基地局などの技術開発が進んでいること,サービスの展開計画が他社に比べて早いことなどが,総務省に評価された模様である。

 ウィルコムは,カバー・エリアの小さい基地局を利用する「次世代PHS」技術でサービスを開始する姿勢。これまで,唯一の国産技術であることを前面に押し出してアピールしてきた。

 両社とも2009年春までに試験サービスを開始し,同年夏~秋に本サービスを開始する計画である。