シマンテックは2007年12月20日,オンライン詐欺に関する実態調査の結果を公表した。インターネット利用歴3年以上,年齢が15歳以上の日本国内の個人ユーザー1000人を対象とし,同年10月に実施した。同じテーマでの調査は今回で4回目となる。

 個人情報を入力する機会はこの1年で「かなり増えた」との回答が19.9%,「やや増えた」と回答したのが48.3%で,利用者の実感としては増えている。その結果,回答者の半数近くとなる48.3%が「個人情報の入力に慣れてしまった」としている。その一方で,詐欺サイトまたは詐欺の疑いがあるWebサイトにアクセスしたことがあると回答した利用者は38.8%で,過去4回の調査のなかで最も高かった。こうしたサイトに至った理由は,別のWebサイトからリンクしたとしたのが67.5%で,過去4回とも増加を続けている。いわゆる「Phishingメール」のような,電子メールに書かれたURLでアクセスしたというのも41.2%で,微増している。

 実際に詐欺にあったり,個人情報を取られてしまったという回答者は4%に過ぎないが,「何か被害に遭っているかもしれない」という不安を感じている回答者は24.9%と相当数に上っている。

 調査はヤフーバリューインサイトに委託。インターネットを介して調査結果を集めた。