11.3 Gビット/秒までのデータ伝送で伝送距離を延長するイコライザ「TLK1101E」
11.3 Gビット/秒までのデータ伝送で伝送距離を延長するイコライザ「TLK1101E」
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 11.3 Gビット/秒までの高速データ伝送において伝送距離を延長するイコライザを日本テキサス・インスツルメンツが発売した(プレス・リリース)。製品名は「TLK1101E」。バックプレーンやプリント基板間の配線などの複数の標準に合わせた設定ができるほか,高速伝送に向けたジッタの低減を実現している。

 TLK1101Eは2線式のシリアル・インタフェースと外部端子を通じて,伝送速度,損失補償値など内部設定をインタフェースの標準仕様に合わせて変更できる。変更作業は,GUIを用いたパソコン・ベースのソフトウエアを使って簡単に設定変更できるため,設計者の作業負担は軽い。対応する伝送技術の標準は10GビットEthernet,10Gまたは8Gビット のFiber Channel,10G SONET (OC192),SAS,SATA,InfiniBand,QSFP,SFP+,XFP,InfiniBand アクティブ・ケーブルなど。

 また,TLK1101Eは伝送損失の補償機能に優れている点も特徴。例えば,受信回路では30dBの損失補償をすることによって,最長20mの24-AWGケーブルまたは最長40インチ(101.6cm)のFR-4 バックプレーンの配線で,11.3Gビット/秒のデータ伝送速度を得ることができる。イコライザ出力におけるデターミニスティック・ジッタは,0.13パルス周期(11.3Gビット/秒において約11.5p秒)と低い。送信回路では,最高7dBのデ・エンファシス機能を備えており,FR-4 バックプレーンの12インチ(30.48cm)までの配線ならば発生する損失を補償できる。

 20端子のQFNに封止している。100個受注時の単価は12.35米ドル。