図1 松下電器産業は顔認識の機能を搭載した民生用ビデオ・カメラを発売する
図1 松下電器産業は顔認識の機能を搭載した民生用ビデオ・カメラを発売する
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図2 画像処理回路などを実装した基板
図2 画像処理回路などを実装した基板
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 松下電器産業は,1920×1080画素のいわゆるフルHDで動画を撮影できる民生用ビデオ・カメラを発表した(図1)。特徴は人の顔を認識して,露光やダイナミック・レンジなどを補正する機能を搭載したことである。同社のデジタル・カメラ「LUMIX」に搭載する顔認識機能をビデオ・カメラ向けに改良した。

 具体的には,フレーム・レートの60フレーム/秒に合わせて,1/60秒ごとに目や鼻,口などの配置から人の顔を認識し,逆光などで顔が暗いと露光やコントラストなどを自動で補正する。1画面で5人まで認識する。これら画像処理には,他社製のLSIを使う(図2)。

 一方,動画のコーデックについては,「UniPhier」を搭載する。製造プロセスが65nmで,2007年6月に量産を開始した新世代品ではない。

 製品は記録媒体の違いによって2機種ある。一つはSDメモリ・カードのみの「HDC-SD9」。もう一つは記録容量60GバイトのHDDとSDメモリ・カードを利用できる「HDC-HS9」である。価格はともにオープンで,想定実売価格はいずれも13万円前後。2機種とも2月上旬の発売を予定する。