産総研,暗号機能を実装したFPGAボードがJCMVP認証を取得
産業技術総合研究所(産総研)は,同研究所の開発した暗号機能を実装したFPGAボードが,情報処理推進機構(IPAR)が運用する「暗号モジュール試験及び認証制度(JCMVPR)」の認証を取得したことを発表した(発表資料)。国際標準暗号AESを実装したもので、セキュリティレベル1の認証。「暗号ハードウエアモジュールとしては初めての認証取得」(産総研)とする。
今回開発した暗号FPGAボードは,米国の標準暗号アルゴリズムであるAESをFPGA上に実装し,パーソナルコンピュータと接続してデータの暗号化・復号を行う装置。FPGAは機能の書き換えが可能であるため,攻撃によって回路が改ざんされ,秘密情報が盗み出される可能性がある。また,回路の故障によってデータが複号できなくなる危険性もある。そこで,国際標準規格(ISO/IEC 19790)に定められたセキュリティ要件を満たす改ざん防止機能とエラー検知機能を開発し,今回のFPGAボードに実装した。
今回のFPGAボードは,新たな試験項目の確立とその有効性検証のための実験用ボードとしての役割も持ち,暗号回路が発生する電力波形や電磁波形を精密に測定できるという。
産総研は第三者評価に耐えうる暗号ハードウェアの設計手法を示すため,暗号FPGAボードの仕様書,回路図,FPGAに実装した全てのソースコードを無償公開する。また,今回開発したFPGAボードを,国内外の大学・研究機関に標準評価ボードとして配布する。
産総研では今後,国際標準規格(ISO/IEC 18033-3)のすべての暗号アルゴリズムを実装した専用LSIボードや,今回とは異なるアーキテクチャのFPGAボードも開発していくとする。また,暗号ソフトウエア・モジュールに係る実験も行っていくという。












