米Alereon,Inc.は,同社が開発したUWB向けチップセット「AL5000」シリーズのトランシーバLSIについて,その技術的な詳細をISSCC 2008(2008年2月3~7日,米国サンフランシスコ市)で発表する(講演番号 6.4)。
同チップセットは,3.1~10.6GHzの間のすべての周波数バンドに対応するのが特徴。同社は,このチップセットを2007年10月に千葉県の幕張メッセで開催された展示会「CEATEC 2007」などに展示していた(関連記事)。
このトランシーバLSIは,広帯域の送信/受信のスイッチ,RFバラン,PLLループ・フィルタなどを1チップ上に集積したもの。0.13μmルールのSiGe BiCMOSで製造した。チップ寸法は5mm角と小さい。Alereon社のCEOであるEric Broockman氏は2007年10月に弊誌に対し,「高周波対応で,周波数のバラつきなどを非常に高い精度で抑え込んだPLL(phase-locked loop)回路を開発したのがポイントだった」と述べていた(関連記事)。