図1 表示部と接続するアームを取り外した状態
図1 表示部と接続するアームを取り外した状態
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図2 下側筐体にあるメイン基板全体をCu製の放熱ユニットが覆っている
図2 下側筐体にあるメイン基板全体をCu製の放熱ユニットが覆っている
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図3 放熱ユニットを取り外した状態。LSIの上には放熱ユニットと接触するための放熱シートが張ってある。地上デジタル受信用の内部アンテナはチューナーと逆側に実装されている
図3 放熱ユニットを取り外した状態。LSIの上には放熱ユニットと接触するための放熱シートが張ってある。地上デジタル受信用の内部アンテナはチューナーと逆側に実装されている
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 ソニーの有機ELテレビ「XEL-1」の表示部の分解を終えた日経エレクトロニクス分解班(Tech-On!の関連記事)。続いては,テレビの台座部の分解に取り掛かった。

 台座部後方のカバーや表示部と接続するアームを取り外すと,メイン基板の一部が現れた(図1)。メイン基板の上には何やら金属の部品がある。「これは何だろう」と思いながら,台座部の表の筐体を取り外すとメイン基板全体をCuの塊が覆っていた(図2)。このCuの塊は,放熱ファンやヒート・パイプを搭載する放熱ユニットである。

 放熱ユニットを取り外してみると,メイン基板や放熱ユニットの裏側部分には多くの放熱シートが張ってあった(図3)。ここまで入念な放熱対策はテレビでは珍しいといえる。現行の液晶テレビやPDPテレビと比べて,メイン基板は小さいため,熱密度が大きいと推測できる。このため,通常のテレビでは見られない熱対策を施したのだろう。

 日経エレクトロニクスは2007年12月17日号に,分解などにより有機ELテレビを詳細に分析した特集記事を掲載する予定です。

動画 有機ELテレビ分解 Part3(約4分24秒の動画)
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