パソコンの出荷が世界的に伸びている。米iSuppli Corp.の調査によれば,2007年7月~9月期の世界出荷台数は6810万台で,前年同期からは13.8%,直前期(Tech-On!関連記事)からは11.1%の増加となった。ノート型が前年同期比33.5%増と大きく伸長。出荷の6割近くを占めるデスクトップ型も堅調に推移した。iSuppli社は2007年通期のパソコン出荷台数は前年比12%増と予測している。

 メーカー別シェアでは,米Hewlett-Packard Co.が5四半期連続で首位に立った。7月~9月期の出荷台数は前年同期比32.7%増の1308万台で,数百万台にとどまった2位以下を大きく引き離している。推定市場シェアは19.2%で,前年同期から2.7ポイント拡大した。

 一方,2位の米Dell Inc.はシェアを落とした。出荷台数は前年同期比1.5%増の992万台と市場の成長率を下回り,シェアは前年同期から1.7ポイント低下して14.6%となった。

ノート型でAcerがDellを抜く

 上位5社中で最も高い成長率を示したのは台湾Acer Inc.だ。Acer社の出荷台数は前年同期比68.8%増の541万台だった。特にノート型が好調で,ノート型に限ればDell社を抜いて世界2位の出荷台数という。このノート型の勢いと米Gateway, Inc.の買収により,2007年10月~12月期にはライバルの中国Lenovo Group Ltd.を追い抜くことがほぼ確実とiSuppli社はみている。

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