「技術のソニー復活の象徴」――。ソニー代表執行役社長 兼 エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏がこう位置付ける製品が,ついに市場に登場した。満を持して発売にこぎ付けた有機ELテレビである(Tech-On!関連記事)。
発売日は2007年12月1日だが,既に一部の量販店などでは先行して販売が始まっている。しかし,早くも品薄状態になっており,すぐには手に入らないケースがほとんどのようだ。
もちろん心配はいらない。我が日経エレクトロニクス分解班は,貴重な1台を確実に入手した。編集部の専用テレビとして使うためではない。ソニーが技術力を結集したと胸を張る製品を分解し,その一端を分析するためだ。分解の様子は,このTech-On!や日経エレクトロニクス本誌を通して読者の方々にお伝えしていく予定である。
なお,我々はソニースタイル・ジャパンが提供する,Webサイトを通したダイレクト販売によって実機を入手した。予約受付を始めるタイミングを,あらかじめ電話で確認しており,その時刻ぴったりに予約作業を始めた。「予約開始から数時間で締め切られる可能性がありますよ」という電話の対応に少々焦ったからだ。実際,予約作業を完了した数時間後には,既に予約システムが使えない状態になっていた。
こうして,無事に編集部に届いた有機ELテレビ。いよいよ,箱を開けてみた…。