米Applied Materials, Inc.(AMAT)は2007年11月19日,結晶Si型太陽電池セルの製造装置を手掛ける伊Baccini S.p.A.を買収することで合意したと発表した(発表資料)。Applied Materials社は,Baccini社の発行済み株式をすべて取得し,2億2500万ユーロを現金で支払う。買収手続きは,2008年前半に完了する予定。

 Baccini社の手掛ける装置は,厚さ120μm未満の非常に薄いSiウエハーを製造できる。この薄いウエハーを利用することによって,現在太陽電池セルの製造コストの60%以上を占めるSi材料の使用量を最小限に抑えることができ,結晶Si型太陽電池セルの生産性などが向上するという。今回の買収によって,Applied Materials社は結晶Si型太陽電池セルの生産において,先進的な自動化製造装置の提供を目指す。