アジレント・テクノロジーの3GPP LTEに準拠したRF信号の解析ソフトウエア
アジレント・テクノロジーの3GPP LTEに準拠したRF信号の解析ソフトウエア
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 第3世代携帯電話のデータ伝送速度をダウンリンクで最大100Mビット/秒に高める技術「3GPP Long Term Evolution(LTE)」に準拠したRF信号の解析ソフトウエアをアジレント・テクノロジーが発売した。同規格に準拠した携帯電話の基地局や端末の開発に向けている。製品名は「Agilent 89601A ベクトル信号解析ソフトウェア オプションBHD LTE Modulation Analysis」。

 今回発売したソフトウエアでは,同社製の計測器を信号捕捉用のハードウエアとして用い,捕捉した3GPP LTE信号の変調解析を行う。3GPPに準拠したOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)技術を用いるダウンリンク信号およびSC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)技術を用いるアップリンク信号の解析が可能になる。また,1.4M~20MHzまで,すべてのLTEの変調帯域幅に対応している。

 対応する信号捕捉用の計測器は,「Agilent PSAシリーズ スペクトラムアナライザ」,「Agilent MXAシリーズ シグナルアナライザ」,「Agilent Infiniium DSO80000Bシリーズ オシロスコープ」,「Agilent 16900シリーズ ロジックアナライザ」など。価格は246万円から。なお,今回発売したソフトウエアは, 2007年11月28日から30日にかけて,パシフィコ横浜で開催される「マイクロウェーブ展2007」で展示する予定である。

 アジレントは,今回発売した製品に加え,既に2007年6月に規格に準拠した信号を発生させるためのソフトウエア「Signal Studio」を発売している。パターン発生器,ロジックアナライザ,信号発生器,シグナル・アナライザ,およびワンボックス・テスタなどの分野で3GPP LTE向けの製品を投入し,同規格に対応する製品を拡充していく予定だという。