P905iはヨコオープン・スタイルが特徴
P905iはヨコオープン・スタイルが特徴
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P905iの特徴
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より鮮やかさを強調する画像補正技術を採用した
より鮮やかさを強調する画像補正技術を採用した
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ヨコオープン時には,ディスプレイ部を安定させるためのフックが磁気により飛び出る機構を採用した
ヨコオープン時には,ディスプレイ部を安定させるためのフックが磁気により飛び出る機構を採用した
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採用したUniPhierプラットフォームによるチップ。チップ上部に,メモリーが積層されている。
採用したUniPhierプラットフォームによるチップ。チップ上部に,メモリーが積層されている。
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「P905iは,我々が国内トップシェアを奪回するための起爆剤と位置づけている」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長の脇治氏)。

 パナソニック モバイルコミュニケーションズは2007年11月5日,今冬発売予定の同社の携帯電話機に関する記者説明会を開催した。なかでも,NTTドコモが先週発表した「P905i」について長時間を割いて説明するなど,905iに対して並々ならぬ思いを込めていることを明らかにした(Tech-On!の関連記事)。「905iシリーズでの売上げNo.1を目指す」(パナソニックモバイル)と,最重要戦略商品であるとした。

「VIERAケータイ」との名称が付されたP905iは,ワンセグ視聴時の画質や独特の視聴スタイル「Wオープンスタイル」をウリにしている。デジタル家電用SoCのプラットフォームである「UniPhier」を活用したアプリケーション・プロセサにおいて,今回65nmプロセス版を採用するなどにより集積度を高め,また低電圧駆動による消費電力低減を実現した。「770mAhのLiイオン2次電池で,ワンセグを4時間30分連続視聴できる。905iシリーズではトップクラスのローパワーを実現できたのは,UniPhierによるところが大きい」(パナソニックモバイル)(Tech-On!の関連記事)。今回導入したUniPhierは,同社が携帯電話機に採用したものとしては第3世代に相当する。

 筐体デザインでは,パナソニックモバイルのユーザーから人気を得ているワンプッシュオープン機構を,ワンセグ対応機種で初めて搭載したという。「これまでのワンセグ・ケータイには残念ながらワンプッシュオープンを載せられなかった。P905iでは新たなヒンジの開発などでこれを実現した」(パナソニックモバイル)。液晶ディスプレイを横方向に展開する「ヨコオープンスタイル」の際には,ディスプレイを支えるための特殊なフックが飛び出す仕組みを設けるなど,細部にも工夫を施している。このほか510万画素のオートフォーカス・カメラを薄型の筐体に組み込むために,最先端の実装技術を採用しているという。

 機構設計面では,放射電磁雑音対策にも力を入れている。「905iシリーズ」ではGSMによる国際ローミングが標準機能として盛り込まれているが,GSMの送信回路の放射雑音など,GPS受信部への影響などが懸念されていた。パナソニックモバイルによれば,新規に開発されたGSM用の送受信ICを採用したほか,雑音の影響が少なくなるような処置を施しているという。ただし,実装面でどのような取り組みを行ったかについては明らかにしなかった。GPS受信回路や携帯電話のRFモジュールなど,配置面での工夫も凝らしているようだ。

 このほか,厚さ9.8mmと業界最薄ながら,ワンプッシュオープン機構を搭載した「P705iμ」や,フレーム補完技術により15フレーム/秒のワンセグ動画を30フレーム/秒で視聴できる「P905iTV」などを紹介していた。

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