緊急地震速報に自動翻訳。そしてCyber-Shot,AQUOS,VIERAのブランド付きケータイ。NTTドコモが2007年11月1日に発表した携帯電話機の新機能,新端末のハイライトを動画で紹介する(関連記事)。

 新機能の1つは緊急地震速報などの緊急速報を届ける「エリアメール」である。CBS(Cell Broadcasting System)と呼ぶ,特定のエリア内にある端末にだけ一斉同報する。気象庁が配信する緊急地震速報だけでなく,災害情報や避難情報などを送ることもできる。

 緊急地震速報は秒単位の緊急性を求められるので,通常のメールとは違い,待ち受け画面上に上書きする形で表示される。着信音も専用のものが用意されている。どのような音かは動画で確認していただきたい。

 エリアメールは2007年内にサービスを開始する。発表会場では端末だけで表示や専用着信音を再現するデモ版を動かしていた。905iシリーズは全機種,705iシリーズは6機種が対応する。

 音声認識による自動翻訳機能「しゃべって翻訳」も905iシリーズに加わった。電話で話すように,訳したい文を携帯電話機に向かって語りかけると,数秒して翻訳結果が画面に現れる。日本語から英語,英語から日本語などができる。

 音声認識,翻訳はサーバー側で処理する。吹き込んだ音声をそのままサーバーに送るのではなく,携帯電話機で音声の特徴点を抽出し,その特徴点をサーバーに送って,音声認識を行う。この音声特徴点抽出機能はしゃべって翻訳だけでなく,他のiアプリからも使えるようになっている。キーボードではなく音声による携帯電話機の操作が可能になる。これを利用したゲームも登場する。

動画 ビデオ1 新機能編(約47秒の動画)
ビデオ再生にはWindows Media Playerが必要です。
再生ボタンをクリックするとビデオが始まります。

Powered by BPtv

 新端末は23機種が発表された。機構上の新たな試みとして,P905iは通常の折りたたみ型携帯の縦方向だけでなく,横方向にも開けるようにした。これによって横長のワンセグ放送を見るときに安定感良く電話機を置ける。

 AV機器の有力ブランド名を冠した新製品も目立った。デジタルカメラの「Cyber-shot」,ディスプレイの「AQUOS」「VIERA」を付けた電話機がそれぞれ登場する。ブランド名の元となった製品の技術を携帯電話機に注入するとともに,ブランド力を借りて,携帯電話機でも拡販を狙う。

 なお,705iシリーズの発売は2008年で,動態展示はなく,モックが置かれているだけだった。それでも厚さ9.8ミリを実現したN705iμ(ミュー)とP705iμ(ミュー)には写真を撮る人が絶えなかった。

動画 ビデオ2 新端末編(約1分33秒の動画)
ビデオ再生にはWindows Media Playerが必要です。
再生ボタンをクリックするとビデオが始まります。

Powered by BPtv

この記事を英語で読む

この記事を中国語で読む