ソニー,ホログラフィック記録での記録密度を同社比1.5倍の270Gビット/(インチ)2に
ソニーは,同軸(coaxial)方式のホログラフィック記録において,面記録密度を270Gビット/(インチ)2と同社従来比で1.5倍に高めた。今までは180Gビット/(インチ)2だった。
縦方向に8μmピッチで合計101ページ,横方向に40μmピッチで合計21ページを位置多重で記録媒体に記録し,信号光を再生した。誤り訂正前の再生信号のシンボル誤り率は10%以下に収まった。このときの記録密度が270Gビット/(インチ)2に相当するという。なお,記録媒体には,「クーポン・メディア」と呼ぶカード状ホログラフィック媒体を用いた。この成果は,2007年10月21〜25日にシンガポールで開催された光メモリの国際会議「ISOM’07」などで発表したものである(講演番号Mo-D-03)。
二つの工夫で記録密度を高める
記録密度を高めるため,主に2つの工夫を施した。第一に対物レンズのNAを0.64から0.85へと高めた。レンズ群の構成などを変更してNAを向上した。NAを高めることで媒体上に記録する干渉縞が小さくなる。これにより記録密度は180Gビット/(インチ)2から230Gビット/(インチ)2に向上するという。
第二に,1ページあたりの記録容量を95kビットから135kビットへと高めた。これにより記録密度は230Gビット/(インチ)2から270Gビット/(インチ)2に高まった。ただし1ページ当たりの記録容量を高めると,ビーム径が大きくなり,光が対物レンズに収まらなくなる。そこで光学系をわずかに変更してビーム径を縮小し,1ページあたりの記録容量を高めながら従来と同程度のビーム径にとどめた。
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