ケースレーインスツルメンツが発売した4×4 MIMOに対応したRF試験システム
ケースレーインスツルメンツが発売した4×4 MIMOに対応したRF試験システム
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 4×4 MIMO(multiple-input multiple-output)に対応したRF試験システムをケースレーインスツルメンツが発売した(ニュース・リリース)。ソフトウエアを入れ替えることによって,WiMAX Wave2,4G LTE(long term evolution),UMB(ultra mobile broadband)など複雑な信号を用いる無線通信の試験を,ソフトウエアを入れ替えるだけで実施できる。

 今回発売した試験システムは,ベクトル信号発生器「2920型」,ベクトル信号アナライザ「2820型」,MIMO同期ユニット「2895型」,MIMO信号解析ソフトウエアで構成している。ベクトル信号発生器で生成可能な信号の周波数は最大6GHzまたは4GHz。最小は10MHzである。ベクトル信号アナライザのバンド幅は40MHzであり,最大4GHzまたは6GHzの信号を解析できる。
 
 ベクトル信号発生器とベクトル信号アナライザは,MIMO同期ユニットを介して,いずれも最大4台までを並列に接続して同期させて動作させることができる。なおMIMO同期ユニットは発生器側とアナライザ側のそれぞれに必要。MIMO同期ユニットからは,ローカル・オシレータなどの共通信号,共通クロック,トリガをシステムに接続しているすべての機器に供給する。

 信号解析ソフトウエアとしては,まずWLAN 802.11n MIMO信号解析ソフトウエア「280111型」をまず発売する。その後,WiMAXなどに対応したソフトウエアを発売して行く予定である。

 価格と出荷開始日,納期は以下の通り。ベクトル信号発生器「2920型」は価格が4GHz対応版で315万円,出荷開始日が2007年10月27日,納期が受注後4~6週間である。ベクトル信号アナライザ「2820型」は同4GHz対応版で245万円,同2007年11月1日,同6~8週間。MIMO同期ユニット「2895型」が同138万6000円,同2007年12月1日,同4~6週間,WLAN 802.11n MIMO信号解析ソフトウエア「280111型」が同133万円,同2008年1月1日,同2週間。