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 NTTドコモは2007年10月26日,2007年3月期中間期(2007年4月~2007年9月)の連結決算を発表した。売上高は2兆3251億円(前年同期比2.4%減),営業利益4085億円(同21.0%減)で減収減益だった。「ファミ割★MAX50」などの新たな割引サービスの導入による携帯電話収入の減少が影響した。

 営業費用は,前年同期が1兆8665億円だったのに対し,1兆9166億円と501億円増加した。設備投資による減価償却費の増加に加え,広告宣伝の前倒しなどが影響した。通期の業績予想は,売上高予想を4兆7280億円から4兆6670億円に下方修正した。新割引の拡大と契約数の伸び悩みにより携帯電話収入が減少すると予想されるためだ。営業利益予想は当初の通り7800億円である。売上高の減少は,新販売方式(後述)による営業費用の減少で相殺できるとしている。

 同時にNTTドコモは,携帯電話機の新たな販売方式を発表した。携帯電話機を新規契約または機種変更で購入する消費者は「バリューコース」と「ベーシックコース」から購入方法を選択する。バリューコースは,従来のような携帯電話機の割引がない代わりに,基本使用料が安くなるというもの。携帯電話機の購入代金は分割払いも可能。ベーシックコースは,携帯電話機の購入価格が1万5750円割引になり,料金プランは従来通りというもの。11月下旬に発売される905iシリーズ以降に発売される携帯電話機が対象になる。同社としては,「バリューコースの方に軸足を置く。5割以上はバリューコースにしたい」(中村維夫代表取締役社長)という。なお,従来の携帯電話機を使っているユーザーがバリューコースに変更することはできない。

 また,NTTドコモと地域ドコモ8社(北海道,東北,東海,北陸,関西,中国,四国,九州)を2008年度第2四半期をメドにNTTドコモ1社に統合することを発表した。統合の1年後をメドに各社の子会社の整理も進める考えだ。

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