Ho Kyoon Chung氏
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有機ELの製品ロードマップ
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 「今,有機ELパネル製品を供給しているのはわれわれである」。10月24日に開かれた「FPD International 2007フォーラム」のFPDサミット(基調セッション)で,韓国Samsung SDI Co., Ltd., Exective Vice President, CTO Corporate R&D CenterのHo Kyoon Chung氏は,有機ELパネルのロードマップを示すとともに,「有機ELパネルは,有機オプトエレクトロニクス新時代の幕開けである。ディスプレイだけでなく,有機EL照明,有機光発電,有機センサーなど新しい機能が生まれる」と語った。

 「モバイル機器向けディスプレイでは,モノクロからカラーになったのが第1の波,高精細をTFTで実現したのが第2の波,そして第3の波がアクティブ・マトリクス型の有機ELパネル」(同氏)であるとした。「2010年には37億米ドル市場になると予測する」とした。

 生産体制について,「2007年9月に有機ELパネルの量産を開始した。現在は2型パネル換算で月150万ユニットを生産している。2008年には月300万ユニットになる」とする。製品開発のロードマップは,「2007年が小型パネル,2008年が4.1型など3.5~7型で,ウルトラ・モバイル・パソコン(PC)などに使われる。2009年には14~15型や21型,そして2010年には大型の40~42型のフルHD(high definition)テレビを実現する」とし,「フレキシブルな有機ELディスプレイは2012年には提供する」とした。

 また,有機EL照明については,有機ELの発光効率が毎年2倍になっているとし,「すぐに実現できる」とした。現在の効率は50lm/Wで輝度半減寿命は2万時間,演色性も80以上を実現している「コストは1ユーロ・セント/lmを目標にしている」とした

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