東ソーは,太陽電池やFPD向けの透明電極用Al添加ZnOターゲットを,「FPD International 2007」で展示した。Al添加ZnOはITOに比べて安価だが,耐熱性や耐湿性などが劣っていた。今回東ソーは,「詳細は明かせないが,独自技術で両者をITO並みに改善した」(説明員)。
長波長の光の透過率がITOよりも高いため,太陽電池の変換効率を高めるのに効果がある。ただし,抵抗率がITOよりも2.5~3倍高い点が課題である。展示したターゲットの寸法は約250mm×約500mm。これよりも大きいターゲットの製造も可能とした。