ソフトバンクモバイルは2007年10月22日,同社の冬モデルとなる携帯電話機10機種を発表した。
「プレミアム」をテーマに高級感を訴える薄型のワンセグ・ケータイや,第4世代のAQUOSケータイ,「シャア専用ケータイ」などキャラクターを前面に押し出した機種などで構成する。同社は契約者純増数が5カ月連続で業界首位となるなど好調だが,端末のラインナップを拡充することで,さらに加入者数を増やしていきたい考えだ。
有機ELをメイン・ディスプレイに
10機種の中でも今回の目玉となるのが,シャープ製のワンセグ・ケータイ「THE PREMIUM 821SH」である。折りたたみ型で厚さが約12.9mmと,ワンセグ・ケータイで世界最薄をうたう。
2.6型ワイドQVGAモバイルASV液晶を搭載し,筐体にはステンレス素材を採用した。重さは約100g。ワンセグの連続視聴時間は測定中としている。同社代表取締役社長兼CEOの孫正義氏は発表会において,「ぼくが使うならこの機種」と,一押しの機種であることをアピールした。
同様にシャープのワンセグ・ケータイとしては,「AQUOSケータイ」シリーズの第4世代を用意した。これまでで最大となる3.2型フルワイドVGA液晶を搭載しつつ,厚みを最も薄い約18mmにとどめた。また同シリーズで初めて国際ローミングに対応した。
メイン・ディスプレイに有機ELパネルを搭載した機種も投入する。韓国Samsung Electronics社製の「PHOTOS 920SC」で,500万画素のカメラ機能のほかキセノンフラッシュを搭載するなど,「デジカメいらずのケータイだ」(ソフトバンクモバイルの孫氏)とする。
充電台はシャア・ザクを
今回は,人気キャラクターをモチーフにしてデザインしたモデルも多数そろえた。東芝製の「fanfun. Softbank 815T」をベース・モデルに,「ハローキティ」や「スヌーピー」などのデザイン・コラボレーションモデルを用意した。
なかでも発表会で注目を集めたのが,シャープ製のシャア専用ケータイ「913SH G TYPE-CHAR」である。913SHをベースに,アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する人気キャラクター「シャア・アズナブル」をモチーフにしたデザインにまとめた。筐体カラーに,シャアのシンボルカラーである「C.A.Red」を採用したほか,筐体の各所にジオン軍のエンブレムなどのマーキング処理を施した。充電台には,「シャア専用ザクヘッド型充電台」を同梱する。携帯電話の本体を充電台にセットすると,シャア専用ザクのモノアイが表現される。発売は2007年12月上旬以降の予定。
このほかの機種は,3型ワイドVGAを搭載した東芝製のワンセグ・ケータイ「920T」や,パナソニックモバイルコミュニケーションズ製でワンプッシュオープンを採用した「820P」と,ミラーパネル採用の「821P」などがある。いずれも2007年11月中旬以降の発売となる。