三洋電機は,Liイオン2次電池の製造拠点である「三洋エナジートワイセル」の貝塚工場(大阪府貝塚市)の敷地内に新工場を建設する(発表資料)。新工場で製造する電池は主にノート・パソコンや電動工具などに向ける。総工費は約70億円。2008年2月に着工,同年秋に竣工の予定で,2009年3月までには稼働を始める計画だ。

 三洋電機は,Liイオン2次電池の世界市場で数量ベースのシェア30%程度(2006年度の同社推計)を握る首位メーカー。グループ全体の現在の生産能力は7000万個/月に上り,洲本工場(兵庫県洲本市)での生産を拡大する2008年春には7300万個/月まで増加する。なお,今回の貝塚工場の拡張に伴う生産能力の増分については明らかにしていない。