米IBM Corp.は,2007年第3四半期(2007年7~9月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比6.6%増の241億1900万米ドル,継続事業による純利益は同6.3%増の23億6100万米ドルを計上した。

 部門別に見ると,グローバル・サービス事業が好調だった。すべての地域で好業績をあげたことなどによって,売上高は前年同期から14%増加した。この成長率は2003年第3四半期以降,最高の水準という。同事業のうち,グローバル・ビジネス・サービス部門の売上高は,対前年同期比16%増の45億8600万米ドル。コンサルティングとアプリケーション管理サービスが大きく伸びた。グローバル・テクノロジー・サービスの売上高は,同13%増の90億9300万米ドルだった。2007年第3四半期におけるサービスの契約高は118億米ドルで,前年同期から12%増加した。

 一方,システム・アンド・テクノロジー部門は不調だった。売上高は対前年同期比10.4%減の48億9800万米ドル。ただし,2007年6月に実施した印刷システム部門売却の影響を除外すると,前年同期から6%の減少になるという。製品では,「System p」サーバーや「System x」サーバーの売り上げが伸びたものの,「System z」サーバーや「System i」サーバーの売り上げが不振に終わった。

 ソフトウエア部門は堅調に伸び,売上高は対前年同期比6.5%増の46億9400万米ドル。「WebSphere」や「Information Management」,「Tivoli」,「Lotus」,「Rational」を含むミドルウエア製品の売上高が同6%増の36億米ドル,OSの売上高が同2%増の5億6400万米ドルだった。

 地域別の売上高を見ると,最も伸びが大きいのは欧州・中東・アフリカ地域。売上高は,対前年同期比11%増の81億米ドルだった。アジア・太平洋地域も堅調で,同9%増の49億米ドルを売り上げている。主力の北南米の売上高は102億米ドルで,同4%の増加にとどまった。