2007年上期のインクジェット・プリンターの国内市場は,出荷台数が前年同期比4.3%減の281万9000台,出荷金額が同13.6%減の636億6100万円と縮小傾向だ。ガートナー ジャパンの調査による。同社は市場縮小の理由を,市場が成熟し,壊れるまで買い換えないユーザーが増えたためと分析している。

 ファクシミリや複写の機能を備える複合機は,出荷台数でインクジェット・プリンター市場全体の61.2%を占めた。ただし,2006年通期の前年比成長率が19.4%と高かったのに比べると,2007年上期の前年同期比の成長率は2.1%と小幅にとどまった。

 メーカー別シェアでは,キヤノンが40.8%で首位。セイコーエプソンが38.9%で続き,3位以下を大きく引き離している。