シャープは2007年10月15日,海外子会社2社の清算を発表した。解散を決めたのは,台湾の夏普科技股■有限公司(■はにんべんに分)とマレーシアSharp Microelectronics Technology (Malaysia) Sdn. Bhd.である。

 夏普科技は1992年に設立。台湾市場向けにノート・パソコンを開発し,現地メーカーに製造を委託していた。近年は,台湾メーカーが製造拠点を中国に移しているため台湾に開発拠点を構える意義が薄れてきたという。加えてシャープ自体が開発の比重を奈良工場(奈良県大和郡山市)などの国内拠点に移していることもあり,夏普科技の解散を決めた。2008年3月末に清算完了の予定だ。

 Sharp Microelectronics Technology (Malaysia)は2002年に設立。電子部品の顧客サポートを手掛けてきた。顧客である日系企業のCRTテレビの生産縮小や中国への生産移管により,マレーシアに拠点を置くメリットが減少しているという。2008年10月末に清算を完了する予定である。

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