ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の欧州子会社である英Sony Computer Entertainment Europe Ltd. は,2007年10月10日に廉価版のPlayStaion 3を発売する(ニュース・リリース)。HDDの容量は40Gバイトで,希望小売価格は399ユーロ(日本円で6万5400円)である。PlayStation 2(PS2)との互換性をなくして部材コストを引き下げた。「PS3用ソフトウェアの開発強化とラインアップの充実に伴う措置」(SCE 広報部)という。

 これまでは,60GバイトのHDDを搭載するPS3にワイヤレス・コントローラ2個,ゲーム・ソフトウェア2タイトルを同梱したスターター・パックとして,希望小売価格599ユーロ(9万8200円)で販売していた。新型機の登場で,欧州ではこれまでより3万円低い価格でPS3を入手できることになる。新型機の発売に伴い,スターター・パックの価格は599ユーロから499ユーロに引き下げる。

 新型機では従来の60Gバイト機と比べ,PS2の互換性を確保するためのグラフィックスLSIを省略したほか,USBスロットの数を四つから二つに減らし,さらにメモリ・カード用スロットをなくした。PlayStation用ソフトウエアとの互換性は維持する。

 スターター・パックは在庫限りで販売を打ち切るが,PlayStation 2との互換性を維持する60Gバイト機については「消費者の反応を見ながら,引き続き供給を続ける予定」(SCE 広報部)。日本,米国での新型機の販売については「現在のところ決定事項はない」(SCE 広報部)という。