ソフトバンクモバイルが携帯電話の契約数を大きく伸ばしている。電気通信事業者協会(TCA)のまとめによれば,2007年9月のソフトバンクの純増数は19万8300件で,KDDIやNTTドコモを抑えて5カ月連続の首位に立った。ソフトバンクは2007年10月5日,前日のKDDIの新料金プラン発表を受けて対抗プランを発表した(KDDIの発表資料ソフトバンクの発表資料)。今後も低価格路線で契約を伸ばす考えだ。

 2位のKDDIの契約純増数は15万8000件だった。内訳はau単体が19万6700件の純増,ツーカー単体が3万8700件の純減である。KDDIは2007年5月からソフトバンクに首位を明け渡しているが,au単体でソフトバンクの純増を下回ったのは今回が初めて。

 3位のNTTドコモは前月の純減から純増に復帰したものの,上位2社とは1ケタ違いの3万7500件にとどまった。このうち,1台の携帯電話機で2台分の機能を使い分けできるサービス「2in1(ツーインワン)」の契約は1万2800件である。2007年5月25日の導入から同月末までで1万件の契約を獲得し,2007年6月には同社の新規契約の6割を占めた2in1だが,9月は新規契約の34%と伸び方が落ち着きつつある。

 2007年3月31日に携帯電話事業に参入したイー・モバイルは,2007年7月~9月の3カ月分の実績を公表した。6万2100件の新規契約を獲得し,累計で12万2300件とした。