送受信モジュール
送受信モジュール
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 太陽誘電は,Certified Wireless USBに向けた小型送受信モジュールを開発,CEATEC会場に出展した。縦横の寸法が11mm×17.5mmと,同社の前世代のモジュールに対して実装面積を約1/2に低減した。TELECの認証を取得しており,会場で無線によるデータの送受信を実演した。パソコン周辺機器や家庭のAV機器での利用に向ける。

 MAC処理用LSIには,オランダNXP Semiconductors社の製品を,RFトランシーバICには台湾Realtek社の製品を利用した。SDIOのインタフェースを備える。8mm×6mmのUWB用アンテナも開発し,基板に実装した。Certified Wireless USBの規定する,最大480Mビット/秒のデータ伝送に対応できる。会場では,HDTV画質の動画をスムーズに伝送できることを実演で示していた。

 同社の前世代品と比較すると,モジュールの周辺に配置するキャパシタなどの個別部品が大幅に減っており,集積度を大幅に向上させたことがわかる。現在のモジュールではFR4基板を用いているが,今後LTCC基板を用いればさらに集積度を向上できるという。さらに小型化したモジュールを既に試作済みで,一部の顧客には評価品を見せているもようだ。