米Adobe Systems Inc.は2007年10月1日,携帯電話機など組み込み用途向けのFlashコンテンツ再生ソフトウエア「Flash Lite 3」の提供開始を発表した。Flash Lite 3の最大の特徴は,インターネット動画配信でよく使われる「Flash Video(flv)」形式の動画再生機能を備えること。

 flv形式では,動画のコーデックにH.264とOn2 VP6が利用できる。それぞれ,Flash Player 7形式とFlash Player 8形式と俗に言われるものだ。デコード処理の負荷は重いものの,動画品質の高さから現在ではOn2 VP6コーデックを利用したものが広まっている。Flash Lite 3のプレスリリースにはコーデックについて明記せず,単にFlash Video形式と表現するにとどまっているが,On2 VP6コーデックの開発元である米On2 Technologies社のサイトには「Flash Lite 3でOn2 VP6に対応する。H.264形式の対応をAdobe社は明言していない」と記述されており,Flash Lite 3はOn2 VP6対応ということになりそうだ(Tech-On!関連記事)

 NTTドコモとフィンランドNokia社がFlash Lite 3の搭載を明言している。またNokia社はFlash Lite 3のコンテンツ開発者向けのコミュニティ・サイトを同社の「Forum Nokia」内に開設したという。