CEATEC会場で披露した「スカイライン クーぺ」
CEATEC会場で披露した「スカイライン クーぺ」
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 日産自動車は,新型「スカイライン クーペ」をCEATEC会場で披露した。同車は2007年10月2日に発表したばかりの新型車である(関連記事)。

 日産自動車は今回のCEATECで,新型車をいち早く披露しただけでなく,同社 副社長の山下光彦氏がキーノートスピーチで講演したり,屋外で先進技術のデモを実施したり,自動車向け情報提供サービス「カーウイングス」の新機能を発表したりするなどの力の入れようだ(関連記事1関連記事2)。同社は自動車の安全性と快適性の向上,環境への対応を実現するため,エレクトロニクス技術が不可欠と考えており,電子機器メーカー中心の展示会であるCEATECでその姿勢を打ち出したかったとしている。

 「いまや自動車の価格の1/3は電子機器の価格。家庭では,CEATECで展示されるような家電製品の総額よりも,車載電子機器の総額の方が上回る」(日産自動車)としている。さらに「エレクトロニクス技術の進化は自動車メーカーだけでは対応できない。CEATECで積極的に電子機器メーカーと交流を図っていきたい」(同社)という。

 日産自動車が屋外で実施したデモは,(1)4台の車載カメラを使い,あたかも車両の上方から車両周囲を俯瞰したように見える「アラウンドビューモニター」,(2)車間距離が短くなるとアクセル・ペダルに反力を与えて運転者に注意を促す「ディスタンス・コントロール・アシスト(DCA)」,(3)GPS付き第3世代携帯電話機を持つ歩行者の存在を,第3世代携帯電話の通信モジュールを搭載した車両に知らせる安全支援システム,3種類である。

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