日本ビクターは2007年10月2日から開催されているCEATEC JAPAN 2007において,バックライト光源にLEDを採用することにより画像表示時のコントラスト比を10万対1に高めた42型の液晶テレビを出展した。

 コントラスト比を高めるために,同社が開発した「エリアコントロール液晶ドライバー」を採用した。液晶パネルの直下にLEDを配置し,面内を128領域に分けて輝度を制御する。具体的には,入力映像信号の輝度分布を解析して,液晶パネル内の128領域でバックライトの輝度をそれぞれ制御する。制御領域に関しては128領域以下になると分割制御の効果が低下するとし,128領域以上になるとコスト面で導入が難しくなるという。LEDは,RGB3種類を用いており,合計で1151個を実装したとする。

 バックライトの輝度を制御することで,消費電力は同社従来品と比較して約50%削減できた。また,バックライト光源にLEDを採用することで色再現範囲はNTSC規格比で116%に高まったとする。

この記事を英語で読む

LEDバックライトを搭載した42型の液晶テレビ(右)。液晶パネルの直下にLEDを配置し,面内を128領域に分けて輝度を制御することで,画像表示時のコントラスト比は10万対1となる。色再現範囲はNTSC規格比で116%に高まった。
LEDバックライトを搭載した42型の液晶テレビ(右)。液晶パネルの直下にLEDを配置し,面内を128領域に分けて輝度を制御することで,画像表示時のコントラスト比は10万対1となる。色再現範囲はNTSC規格比で116%に高まった。
[画像のクリックで拡大表示]