エプソントヨコムは2007年10月2日、カー・ナビゲーション・システム向けのジャイロセンサとして傾斜実装可能な「XV-8000LK」を開発したと発表した。2007年10月2日に開幕した「CEATEC JAPAN 2007」で展示している。

 ジャイロセンサは、クルマが曲がるときに、左右に発生するヨーレート(角速度)を検出する。今回開発したのは、上下方向に10度もしくは20度の傾斜角度を持たせたタイプだ。

 クルマのインパネは通常、クルマの先端からドライバー側に向けて下側に傾いて設置されている。カーナビ本体もドライバー側の面が少し下向きになって設置されている。このため、カーナビに内蔵するジャイロセンサはこれまで、インパネの傾きを補うようにセンサの基板そのものを傾けることで結果として水平に設置することや、ソフトウエアで基板の傾斜分を計算するなど、手間がかかっていた。今回の新センサを使うことで、基板を傾斜して設置することや傾斜分のソフトウエアの計算が省ける。

 センサのサイズは幅6.0×奥行き4.8×高さ3.3mm。検出範囲は60度/秒。使用温度範囲は-40~+85℃。

■問い合わせ先:エプソントヨコム プロダクトマーケティング部
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図◎傾斜角度を付けたジャイロセンサ「XV-8000LK」。
図◎傾斜角度を付けたジャイロセンサ「XV-8000LK」。
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