日本ビクターは2007年10月2日から開催されているCEATEC JAPAN 2007において,パネルの駆動周波数を180Hzに高めた32型液晶パネルを出展した。自社で開発したアルゴリズムを用いることにより,通常の1秒間に60フレームの画像に対して,新たに2枚の画像を予測/生成して挿入する。現在の液晶テレビの駆動周波数は120Hzが主流であるが,180Hzに高めることにより,「より滑らかで高精細な画像を実現できる」(日本ビクター)と主張する。
駆動周波数を高めたことによる動画応答時間(MPRT)については,「回答できない」(日本ビクター)として公表しなかった。ただし,今回の液晶パネルに用いている液晶材料は「標準的なものを用いているため,応答速度は速くない」(同社)という。高速応答が可能な液晶材料と組み合わせることにより,「MPRTは5msec程度短縮することができる」(同社)とする。
画素数は1024×768画素。液晶表示方式などの情報は明らかにしていない。量産時期についても未定とした。